1. 無料アクセス解析

「血の轍」相場英雄

血の轍
と、いえば百眼周辺なら、いやそうでなくても普通BOB DYLANのアルバムタイトルなのだが、実はこのタイトルの小説が発売されるのをしばらく前から楽しみにしていた。


相場英雄「血の轍」幻冬社

まぁ種明かしすればご本人がTwitterアカウントで、DYLANファンであることは白状なさっていて、それでも、いやならばなおさらアルバムタイトルそのままの小説を出すのは度胸や覚悟がなくてはできない行為であったろうと思うのだが、ひそかに「アイバならやってくれる。」と、期待していた。

相場英雄のことをそもそも知ったのは、一昨年震災の後東北の現場をあちこちやっていた頃、たまたま盛岡でさわやフェザン店という書店の姿勢に惚れ込み、そのTwitterアカウントをフォローしていて紹介されていた「みちのく麺食い記者」シリーズを読んだのがきっかけ。

盛岡のさわや書店さんが、世間の売れ筋よりも書店員ご自身が読んで面白かった本を熱心にPOPを書いて勧めるようになったいきさつもまた、本好きならたまらなく面白いのだが、まぁこの話はそのうちにまた。

とにかくみちのく麺食い記者シリーズを片っ端から読み、昨年はたまたま再び訪れる機会のあったさわやフェザン店で、同じく相場英雄の「ナンバー」のサイン本を手に入れられて悦にいった百眼である。

今回も出たばかりの「血の轍」、また出張先の本屋で1冊だけ残っていたのをいそいそと手に、やっぱり2日で読了してしまった。
麺食い記者シリーズは主人公の設定もあり、コミカルな部分もあるのだが、「ナンバー」から前作「鋼の綻び」そして「血の轍」とこの作品群は、もう百眼的にはハメットやチャンドラーと比べて語りたいくらいの、ハードボイルドっぷり、と言いたい。


ご本人は前出のTwitterアカウントで、例えば純文学作家と比べて自分はエンタメ作家みたいなことをつぶやいたりしておられるが、言葉への真摯な態度、そして東北への、おそらくは簡単には言葉にしきれない思いを、それでも自分のフィールドで言葉の作品として世に出そうとされる姿勢、同時に買った辺見庸「瓦礫の中から言葉を」とも肩を並べるプロの物書き魂を感じてしまうのである。

そんなわけで、ご本人がTwitterアカウントであかしてくれた次に出版されるらしい麺食い記者⑦、
震災後の取材を元に「命削りながら」書いているとおっしゃっておられる(あー、敬語、もう少し滑らかに語りたい!)、とにかく期待。



念のため。

もしも相場英雄氏ご本人や辺見庸ご本人、あるいはダシール•ハメット様やレイモンド•チャンドラー様、この拙文を読まれても「舐めるな!」とか、「あんな奴と並べて語るな!」とか激怒されるにはおよびません。当方、世界的にはまっっっったく影響力のない、超微細弱小ブログ故。

comment

Secre

百眼読書録
Twitter on FC2
カレンダー(月別)
04≪│2017/05│≫06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
月別アーカイブ
ユーザータグ

MUSIC  とりぱん 東北 PHOTO 木建工事 IRISH エマーソン北村 松竹谷清 三度のメシ PC KelticCowboys スワローズ TO 日ハム 新庄 BASEBALL COMIC Hometown 野鳥 東北のこと 秋田にて Baseball RSR Twitter WRITE アイリッシュ CATS 

カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
QRコード
QRコード
最近の記事
PHOTO and TEXT by

■眼谷猪三郎■


メールはこちら

■眼谷猪三郎■ 「まなこだにいさぶろう」

リンク
ブログ内検索
RSSフィード