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「河北新報のいちばん長い日」

以前も少し書いたが、震災をめぐる著作や、テレビ番組も、いまだに涙腺が自動的に決壊気味になって、昨年の経験の軽いPTSDかとさえときどき思うのだけど、自分があのタイミングで東北に行って見聞きしたもの、どれも自分にとって財産なのだと、思いたい。当時、全国放送の、つまりは東京目線のテレビが原発の事故にシフトしてゆくのをやむを得ないと思う一方で、そのヒステリックさやそれ以上に現在進行形で津波の被害やその瓦礫のやまからの復旧が進まない東北の実態の報道が後退してゆくのを、軽い憤りすらおぼえながら見ていた。
全国紙などほとんど読まずに、機会があれば河北新報や岩手日報を読んでいた。
恐怖も絶望も、もちろん希望も、自分が踏んづけている土地の温度、日々見ている人々の体温、あの時期の東北の地方紙は、本当に強烈な力を見せていたように思う。

考えてみれば、これらの新聞社の皆さんも、同様に被災者なわけで、家や家族を失ったり、もちろん社屋だってただごとではない被害を被っていたわけだが、あるいはそんな中でこそ、報道することの意味や使命が、より鮮明にもなったのかもしれない。

「河北新報のいちばん長い日」は、そんな思いを裏付けてくれる気がする。
本社のサーバーも倒壊、支局もあちこちで当然甚大な被害、という状況で、それでも当日夜には号外を発行し、翌日の朝刊も、同様に新潟日報との相互支援協定で発行にこぎつける。
圧巻は震災後まもない頃、まだ通信も交通網さえまともに機能していない時期に販売店の店主さんが自ら裏道を探しながら印刷工場まで新聞を求めてやっ たというエピソード。

案の定随所で泣かされっぱなしである。

3月の仙台で、店内がほとんど空っぽのコンビニのガラス一面に新聞が貼られていて、それを通りがかる人が食い入るように読んでいたのを思い出したよ。

tag : 東北のこと

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