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たてもの☆がかりのボランティア

そんなわけで、現場の職長会主催で有志によるボランティアに参加。盛岡から約100km、宮古へ。

予想はしていたが、ここも津波に浸かった地域とそうでない場所とのギャップが激しい。たまたま今日の河北新報にも取り上げられていたが、津波の知識がなければ異常に見えるに違いない、高くどこまでも続く万里の長城のような防波堤、これを越えて水が襲ってきたのかと、まざまざと思い知る。頑丈な鉄の水門がひしゃげている。怖かっただろうなぁ。スクラップ工場で潰されたような車の残骸、コンクリートの基礎だけ残して住宅が流されてなくなっている。歪んだ鉄骨だけが残った建物。

福祉センター内のボランティアセンターにて、作業を割り当てられ、住宅の床下の泥出しに。

1階の天井近くまで津波に浸かったという家。畳も床板もはがした根太越しに泥をすくっては袋に詰めてゆく。
10時から3時までが1日の作業のひと単位であるらしいが、昼前に終わってしまい、ボランティアセンターに連絡すると、行けるのならば昼からもう一件行ってほしいとのこと、当然快諾。

日頃現場で直接一緒に作業しているわけではない、寄せ集めチームだが、どうもボランティアにくる方々の中ではかなり作業能力が高い方らしい、おれたち。

午後から伺ったお宅でも同様の作業を1時間あまりで終え、センターに戻ると職員の方が目を輝かせて笑顔で迎えてくれた。

確かにひとつで軽く2、30kgになる泥の袋、慣れない方には運ぶのも大変な作業なのかもしれないよなぁ。

ただ、こんな作業は少し経験のある土木や建築の作業員なら少なくとも素人の皆さんより間違いなく早くできるのだから、行政がきちんと予算配分して玄人にやらせた方がずっと効率もよく、そのぶん他のボランティアの方々を別のことに配置もできるのではないかと、少し複雑な気持ち。

津波に浸かった家や店をもう一度きれいにしたいという方々は、もちろんそこでまた生活を営みたいと思ってらっしゃるわけで、建物もきれいにしてやればまた人が住めたり商売ができたりするだけしっかり残っている。通りひとつ隔てた隣は丸々家がなくなっていたりする。この差は。

当然建物の構造や施工の質の差に考えが及んでしまい、これもまた複雑な気持ち。


こうしてここでまた、暮らしをふたたび作り上げていく人々。おれたちにはわからないようなつらいことなど数知れずあるだろうけど、また住み慣れた町がふたたび、いや前以上に活気に満ちたものになりますよう。

作業を終えて帰る際、やはりどうしても「頑張ってください」なんて、簡単に言えなかった。

「ありがとう」と言っていただいたが、こちらこそ同じ言葉を、力強く困難に立ち向かう姿を見せてくださって「ありがとうございます。」

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