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熊谷達也 「箕作り弥平商伝記」

「秋田の比内鶏です」と、いつも自己紹介していた大工の親方がいた。
ご自分の性格を比内鶏にたとえて揶揄しつつもちょっと誇らしげだったが、最近は苦々しくおもっているだろうな。

結局1巻と半分というえらく中途半端なところで読み切るのをあきらめた高橋克彦の「火怨」
小説だし時代考証なんかしようのない舞台だから、どう描いても作家の自由なのだけど、大和朝廷にあらがう蝦夷の生活ぶりが、侵略者側となんら変わらず田畑を耕していたり米のにぎりめしをほおばっていたりでは、どうしても入っていけない。

熊谷達也が繰りひろげて見せた、山や獣たちとともにある姿のスケールに遠く及ばない。

小説家としてのキャリヤや技術なんか軽々と踏み越えて、言いたくてたまらないことへの思いの強さを、自分の生きる足元そのものへの視線ごとカタチにしてみせた熊谷達也の立ち位置。

この夏刊行された「箕作り弥平商伝記」でもいっそう鮮明で、すがすがしくさえある読み味。
箕作り、箕直しという仕事からご自分のかかえた大きなテーマにしっかりととり組まれ、その深まりと小説作品としてのおもしろさがちゃんと足並みを揃えているのもうれしい。
書かれた秋田弁の話し言葉の強くて美しいこと。
ますます惚れるわけで、しかもこの作品、どうもおれには山上龍彦へのオマージュのようにも読める悩ましい逸品。

主人公をめぐるギャグのパターンがそっくりに思えてしかたがないのだが、どなたかおれ以外にいらっしゃらないか?

熊谷達也の「箕作り弥平商伝記」と山上龍彦の小説「太平」を両方読まれた方は?

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