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2年ぶりの宮古

盆明け、妻よりも少しだけかわいい子猫に、ない後ろ髪引かれる思いをふりきってまたしても東北出張。青森で軽く現場叩いて数日前から今度は宮古にいる。

宮古は2年前に一度、ボランティアで来た。住宅の床下の泥を掃除して、出てきた大きな皿はまだしも、子供の絵日記を見つけてしまった時にはちょっと動揺した。幸いお子さんたちも無事だったらしく笑って受けとっていただいた。

今日は2年前に微力ながらお手伝いさせていただいたその家の前を通った。確か魚屋さんだと記憶していたが、ちゃんと魚屋の看板を出して営業してらっしゃるのを確認。嬉しかった。涙が出たよ。

こちらの施工店の社長に温泉に連れていっていただいた。温泉ホテルに隣接した広い敷地に、かなり大規模な仮設住宅。そんなものを横目に温泉につかり飯をいただく後ろめたさも、素直に真正面から受け止める。一人のできることなど所詮ささやかなものだ。落とせるカネを落とすことも、胸をはることでもないが、卑屈になることでもない。

相場英雄も今日の河北新報のインタビューで言っている。
「地元の店でうまいものを食べてもらえばいい。3人なら3人分の支援、励ましになる。」
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命名 夏之介

昨朝、札幌に到着、久しぶりの自宅。
出迎えてくれた妻の手に、小さな生き物。



実は帰ってくる直前、たぶん溜まった疲れとストレス、そしてもしかしたら軽い熱中症やら何やらからか、宿の部屋でひどくマイっていた。とっ散らかした荷物をまとめる気力もなく、もうこのまま何もかもめんどくさくなりそうな自分を、パソコンやiPhoneに保存してある音楽から慎重に選曲して立ちあがらせ、とにかく札幌までは帰ることを言い聞かせた。
ちょっと悪いモノにひっぱられてた感じ。

翌朝仙台から盛岡に移動してひと現場やってる最中、妻から「また猫を拾った」とメール。

生後2ヶ月足らずの男の子、親とはぐれたか、ノラのわりには人懐こい、というかかなりの甘ったれで、まぁご想像の通り夫婦してもう、メロメロである。

「生後2ヶ月足らず」というのは健診に連れて行った獣医の見たてで、だとすれば6月生まれくらいか、昨年逝った老猫も6月生まれだった、あやつがそろそろいい頃合いと連れて来てくれたと、これも夫婦して勝手に思いこむことにする。

共震。いかにたやすくないことであるか。

この夏の一番の期待作はブログでもTwitterでもFBでも何度も書き散らしたが相場英雄の「みちのく麺食い記者」シリーズ最新作「共震」だった。

たぶん主人公の、宮沢記者と共に東北六県を巡った相場英雄が、震災とその後をどんな言葉で語ってくれるのか、去年新作がアナウンスされた時から待ちわびていた。
おりしも東北に出張、また東北の地で麺食い記者の新作を読むことになる縁の深さを勝手に感じてた。

発売早々、宮城県某所で、書店をハシゴしたてやっと見つけて暴読。
期待通りというより期待以上に、「部外者」が東北と真摯につきあうことの困難も後ろめたさもそれでも語らずにいられない東北の魅力も、たっぷり書いてくれていて大満足、いや、益々アイバの次回作に期待が膨らんだと、最大の、賛辞を送っておく。
これだけの言葉を、東北ネイティブではない立場から語る、取材で見聞きしたであろう身を切られるような胸をわしづかみにされるようなエピソードの数々と、モノ書きのプロとして向かいあう唯一の手段として、本気の言葉を書くという行為の困難さは、察してあまりある。本当によくぞこれだけ書いてくれた、と心から思う。

こちらはというと、2年ぶりに仙台に来た。
あの春、見渡す限り汚泥とガレキしか見えなかった仙台東部道路の海側に、青々とした田んぼが広がっていたのは心からほっとした。あの時には仙台や沿岸で散々ガレキまみれの農地を見た後で、内陸の山間に、植えられたばかりの田んぼのささやかな稲の苗の緑を見た時に涙が止まらなかった。

仙台は工事現場ラッシュ。
宿舎の周りはたぶん津波に浸かった辺りだが、新しい家屋が立ち並び、2年前には東北本線も動いていなくて歩いた現場の周辺も次々と新しい商業施設や娯楽施設が作られている。そんな場所にパチ屋を建てるのが、今回のお仕事で、ある。

現場の、通りを挟んで、あの頃にはまだ建設中だった仮設住宅。

仕事しながら凡庸なアタマの中をそれでも人並みの思考が駆け巡る。仮設住宅の隣にパチ屋を建てて、カネをまきあげる構図。

全国チェーンのショッピングモールや、ホームセンターが次々にできるのが、本当に「復興」なのか?

もちろん、雇用が生まれて消費が上向いて、生活が豊かになっていくことにこしたことはない、んだろうけど。2年前の春にはそんなわかりやすい「豊かさ」をもう一度根っこのところから問い直したいような言葉が、たくさん飛びかってたように記憶してるのだが。

どんな「東北の未来」を、この地の皆さんと、多少なりとも東北と袖ふりあってしまった私らが、考え、用意していけるのか?

エラそうなことを、考えてもWebに書き散らしても何ができるわけでもない。淡々とパチ屋建設に加担する。
罪深い、とも思うが、この身が背負えるモノの限界くらいは承知もしている。

相場英雄は「共震」を読んだことをTwitterで書いているアカウントにひとつひとつ丁寧に「共に震えてくださってありがとうございます」と返信している。おれも丁寧なご挨拶をいただいた。
なんてえ、マメな方なのだ!とも思う。

だけどこんな風に東北とつきあいながらも、いんや、つきあえばつきあうほど、例えば「寄り添う」なんていう耳に優しい口当たりのいい言葉を、本当に体現することは難しくなるんだ。たやすくないから、益々、震え続けるしかなくなる。

またアタマの中をマリーネ•ディートリッヒのあの曲が自動再生される。

いつになったら私らは本当に学ぶのだ?
http://youtu.be/KKxaMAxC3Go
百眼読書録
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