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賃貸住宅の二階の窓辺に、いくつかぶら下げた餌台に、ヒマワリの種、林檎、落花生など、パン屑などを目当てに、スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ヤマガラ、シジュウカラ、ハクセキレイと、ちょっと近所迷惑を心配したくなる賑わいではあるのだけど、その中にウグイスらしき鳥がたった1羽で毎日やってくる。

「らしき」と言ったのは、そもそもさすがにこれまでウグイスなんて間近に見たこともなく、姿かたちこそ図鑑などで見るウグイスそのものなのだけど、それにしてはデータよりずいぶんと小さいからで、スズメよりずっと小柄、その、とにかく我が家にくる鳥たちの中で一番小さな図体で、自分よりもずっと大きなヒヨドリやムクドリにも物怖じせず、せっせとパン屑をついばみ、鉛筆の芯ほどの頼りない嘴で、せっせと落花生をつついては、おそらくは本当に小さなカケラを夢中で食べて、窓のこっちから人がガン見していても気にするふうもないたくましさ。

あんなに小さな鳥が、群れもせずに1羽でこの厳しい寒さの中で生きているのかと思うと、つい甘やかしたくなり、わざわざ落花生を細かく砕いてピーナツバターを作りかねない勢いですり潰し、気がつけば落花生まみれでこんな時間だ。

自宅にいられる貴重な時間が、こんなふうに過ぎていく。手のひらで包めばたぶんすっぽりおさまるであろう、小さな生存に、おせっかいして過ぎていく。

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言うべきことや、語らなきゃならないことが、いろいろあるのかもしれないけど、以下略。

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くしくも今日、妻がプレゼントしてくれた本より

「人間はいつ死んでもいいのが悟りやと思とった。ところがそれは間違いやった。平気で生きるということが悟りやった。(宮崎奕保)」


手向ける

先にいってしまったあなたと、残されてここにいる、全ての私たちに。









水戸

東海村から水戸まではJRで3駅、15分ほどだ。今ざっくり調べたら、北電泊原発からならニセコのリゾート辺りまで、新宿からなら三鷹辺りまで、それぞれ大雑把に同じくらい。まぁ、こんな数字で何かを言った気になるつもりはない。

明日は移動日でしかも今日は休みとあって、久しぶりに都会の空気吸いに水戸まで出かけたってぇ寸法でござんす。

宿から駅までは歩いて20分ほど、またぞろこのムラの景色について考える。

あくまで勝手な妄想だが、優遇されているが故の、例えば「まちづくり」に必死になってない感、とか、切羽つまってない感とか、そんなことを考えたのは、たまたま住宅の改修工事をしている職人さんを見かけて妙に安心感を覚えたからなのだが、この件、とりあえずペンディング。むつも大間も見てきたが、何かわからない。

水戸ではまず、チェーン店のコーヒーショップでエスプレッソをがぶ飲み、家電店をフラフラして、こんなもので都会気分にひたれるのだから安上がりである。んで、結局、千波湖辺りを散歩。水鳥がいるだけで和む。
しかも黒鳥が、いる。楽しい。



最初に目があった黒鳥さんが、こちらの顔を伺いながら歩調を合わせてお散歩してくれた。

とりぱんファンであることが、たぶん鳥たちのあいだで口コミで伝わって…とか、またムダな妄想が膨らんでしまうのであった。

雛鳥も見た。「黒鳥の雛鳥は黒くない!」と、大変なニュースであるかのように妻にメールして喜ばれる。笑っ。

テレビのまんまの水戸光圀像や、梅の咲いてない偕楽園は軽く流して、水戸駅へとのんびり戻る。今度は町のなかを歩いて、「あ、これは秋田の町の佇まいと似てる」と考える。古いものと新しいものとの混ざり具合とか、城下町としての雰囲気とか、たぶん通じるものがあるのだと思う。

駅ビルのコーヒーショップでもう一度エスプレッソを流しこんで、軽く腹ごしらえして、帰途。

東海村の駅についたら、こんな怪しいヤツが立っている。



このムラの変な味わいそのまま。

アタマの中に「原子力という妖怪」というフレーズが浮かぶ。
他に思い浮かばない。

ずんずん歩いて宿に帰る。

相場英雄と辺見庸

「血の轍」の後は辺見庸「瓦礫の中から言葉を」NHK出版新書

石巻出身で、震災後の語られるべき言葉を真摯に探る作業。
「言葉でなんとか語ろうとしても、いっかな語りえない感覚」。それでもその先の、震災経験後のこの世界で語られるべき言葉を、おそらくは自身の深層へ降りてゆくようにして探し求める行為。

思えば震災の後、東北のあちこちに赴きもし、なにがしが見たかのようにTwitterやブログに言葉を垂れ流していた自分も、本当に何かを語っていたのか、気恥ずかしくなる。

言葉を書くプロの方々にとって、このことは真剣に考えれば、自分の存在そのものを問わずにおれないような問題に違いない。

相場英雄はどうだったのだろう?震災前に「みちのく麺食い記者」シリーズで各地に取材にも行ったであろう東北、昨年シリーズ新作の出版予定を、Twitterで公表してくれた時には単純に喜んだが、簡単な作業ではやはりなかったのだろう。
昨年中とおっしゃってられたが、「血の轍」の作業もあったのかもしれないが、年内には出版されなかった。

と、思って気にしていたら、「血の轍」の出版直後ご自身がまたTwitterで「次は『麺食い⑦』」とつぶやいてくれた。

「命削りながら描いて」いると。

嗚呼、やっぱりおれはこういう姿勢の作家がたまらなく好きだ。
ジャンルとか、カテゴリーとかではなく、自分のいる場所で、何が問われなければならないのかを本気で探る、言葉を発する立場にある限り、絶対におろそかにできない部分に誠実な作家の次回作が、気持ちよくないはずがないと、また、期待に胸をときめかせてしまうのであった。

tag : 東北

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