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小休止

あちこちから入ってくる情報を総合すると、わしらとーほく施工班のこの先の予定は、7月上旬から埼玉県某所の「なんとかふれあいかんとか施設」にこの暑い盛りに南下させられるらしい。
いかにも芸のない官庁工事にありがちな「ふれあい」とか「交流」とかネーミングしとけばとりあえずいいっつー安直さはいつもがっかりたが、ちょっと実験的というか、結構目新しい工事に携われるようで、まぁきっとぶっ倒れそうに暑いだろうし、都市部の大型プロジェクトなりの労務管理のうっとうしさもつきものだろうが、できる準備をして向かっていくしかない。

つーか昨日半日、日曜日だわ会社でちょっとよんどころない事情もあり、ろくに連絡もとれないまま、現場の地名と工種だけを頼りにググって工事現場、ゼネコン、設計図面のpdf 、我々がやることになる施工の内容とたぶん必要になる工具にアタリをつけるところまで、どうにかたどり着いた。さすがおれ。

今日は一関から盛岡に戻って雨のなかクレーン作業。何故かこういうときに一番濡れる場所があたる。足場の上の遮るもののない場所で、吊り荷とクレーンのワイヤーさばきながら、無線でクレーンのオペレーターに指示を出す。
ずぶ濡れで、ずぶ濡れで、ずぶ濡れである。

終業後、現場の休憩所で、そそくさと着替え。

明日休みなのと、かれこれの事情で下手すれば盆まで帰れなくなりそうな工程をにらみ、今、夜行で札幌に帰る列車の中。青函トンネルの地下辺り。地上に出たらこの文章をアップして、朝の札幌到着まで寝る、つもり。

つかの間の小休止、札幌で自宅で一泊して、また夜行で札幌に戻る予定、そのまま仕事して仕事して仕事して、埼玉県某所に移動して、また仕事して仕事して仕事して、…あーとりあえず生きてるのがいやになりそうだから、まずは早く青函トンネル抜けてくれ。

おやすみ、皆さん。 この国ももちろん必ずトンネルを抜けて、夜明けの駅につくさ。

一関

昨日盛岡より南下、一関市内にて震災でひどく破損したビルの外壁を解体。
雨と汗で下着までオムツみたいにしながら、ひたすら壁をばらす。
行儀の悪い奴等が建てたらしく、ばらした鉄骨からタバコの吸い殻やら、粘ってとれなくなった溶接棒やら、果ては缶コーヒーの空き缶まで出てきた。
溶接していなきゃならない金物は一切溶接してないし、こんな施工の建物ばかり壊れてるのが情けない。

日曜日の散歩


いつも車で行く街道を2時間歩いて、律令時代の対蝦夷政策で造営されたという城跡へ。
城跡のすぐ脇にある神社、トタン屋根は興覚めだが、しめ縄を巡らせた大きな樹があって、この樹がまだ若木だった頃の風景とか、ふと思う。

近くには「狄森(えぞのもり)古墳群」なるものもあるらしい。昨夜読んでた木村宏「毘沙門叩き」の記憶もあり、妄想はやっぱり1200年前の景色やそこを通った人々に飛んでいく。

まぁ、その辺肌と足で感じたくて、わざわざJR使わずに歩いたんだが。

帰り道はさすがに脆弱さ露呈させてJR。道端、たぶん街路樹の切り株に猿の腰掛けと多肉植物と、紫色の花。

盛岡の休日


宿は盛岡の南にある小さな町。

近所にマリア観音を安置してる寺があったり、盛岡の反対側の現場への通勤途中に、1200年前に大和朝廷が蝦夷を支配するために建てた城跡なんかがあったり、まぁ、その筋が好きなおれみたいなものには、なかなか興味深い土地である。

部屋が宿の風呂場の真上という環境、同室の相棒が暑がりで夜じゅうエアコン回しっぱなしの、今どき電力会社の手先のような罪深いやつ。おかげでこちら、肘の関節が冷えて痛んで何度も目が覚め、腕を布団にしまう。またいつの間にか腕、アウトオブ掛け布団、また目が覚めの不毛な循環。
結局朝、平日より早く5時から観念して、休みだというのに起き出して、ロビーで 岩手日報と河北新報。
岩手日報の書評欄に季刊東北学の書評が掲載されていて、読みたくなる。

宿から一番近い書店が地方出版物に結構強いので、開くのを待って出かけてみたJがあいにく置いてない。

盛岡の駅ビルのさわや書店はなかなかよかったから、キヨシさんに教えてもらった盛岡の喫茶店とセットで行って来ることにする。


JRで盛岡まで行き、ググった結果を頼りに古い職人町を、訪ねるも当該の喫茶店は日曜定休…。うー。

で、それではと、さらに徒歩30分。いい味わいの寺町を抜けて、とりぱんでお馴染みのT松の池へ。
早速パンをねだりにスワンボートがきたよ、さすがT松の池。笑っ

まぁもうすっかり初夏だし、冬鳥が餌をねだる季節じゃあない。パンを撒いている方もいたが、もっぱら鯉の皆さんが群がるぱかり、それでも道端に撒かれたパンを食べにきた雀の親子、子雀が親にねだって食べさせてもらうのを間近に見たりはした。かわえー。

池を一周して、帰りは盛岡駅までバス。さわや書店で念願の季刊東北学も、他に探していたちょっとマニアックな本も見つけて、結構満足して宿に帰ってきた。
駅から徒歩圏内に、城跡、寺町、丘陵をしたがえた公園と、盛岡っていい街だと思ったけど、盆地だし、暑さ寒さは厳しいだろうし、一見の物見遊山客が簡単に「いい街」だなんて、言っちゃあ本当はいけないよな。
どんな街にも、住んでる人にしかわからない、良さも悪さもあるって。

ちなみに盛岡から宮古までのJRは、まだ部分開通。ここいらは内陸部で、津波はかぶってないけど、体温が伝わってくるような感じ。

久しぶりに目を楽しませながら心地よく疲れるまで歩いて、いい休日だったよ。

たてもの☆がかりのボランティア

そんなわけで、現場の職長会主催で有志によるボランティアに参加。盛岡から約100km、宮古へ。

予想はしていたが、ここも津波に浸かった地域とそうでない場所とのギャップが激しい。たまたま今日の河北新報にも取り上げられていたが、津波の知識がなければ異常に見えるに違いない、高くどこまでも続く万里の長城のような防波堤、これを越えて水が襲ってきたのかと、まざまざと思い知る。頑丈な鉄の水門がひしゃげている。怖かっただろうなぁ。スクラップ工場で潰されたような車の残骸、コンクリートの基礎だけ残して住宅が流されてなくなっている。歪んだ鉄骨だけが残った建物。

福祉センター内のボランティアセンターにて、作業を割り当てられ、住宅の床下の泥出しに。

1階の天井近くまで津波に浸かったという家。畳も床板もはがした根太越しに泥をすくっては袋に詰めてゆく。
10時から3時までが1日の作業のひと単位であるらしいが、昼前に終わってしまい、ボランティアセンターに連絡すると、行けるのならば昼からもう一件行ってほしいとのこと、当然快諾。

日頃現場で直接一緒に作業しているわけではない、寄せ集めチームだが、どうもボランティアにくる方々の中ではかなり作業能力が高い方らしい、おれたち。

午後から伺ったお宅でも同様の作業を1時間あまりで終え、センターに戻ると職員の方が目を輝かせて笑顔で迎えてくれた。

確かにひとつで軽く2、30kgになる泥の袋、慣れない方には運ぶのも大変な作業なのかもしれないよなぁ。

ただ、こんな作業は少し経験のある土木や建築の作業員なら少なくとも素人の皆さんより間違いなく早くできるのだから、行政がきちんと予算配分して玄人にやらせた方がずっと効率もよく、そのぶん他のボランティアの方々を別のことに配置もできるのではないかと、少し複雑な気持ち。

津波に浸かった家や店をもう一度きれいにしたいという方々は、もちろんそこでまた生活を営みたいと思ってらっしゃるわけで、建物もきれいにしてやればまた人が住めたり商売ができたりするだけしっかり残っている。通りひとつ隔てた隣は丸々家がなくなっていたりする。この差は。

当然建物の構造や施工の質の差に考えが及んでしまい、これもまた複雑な気持ち。


こうしてここでまた、暮らしをふたたび作り上げていく人々。おれたちにはわからないようなつらいことなど数知れずあるだろうけど、また住み慣れた町がふたたび、いや前以上に活気に満ちたものになりますよう。

作業を終えて帰る際、やはりどうしても「頑張ってください」なんて、簡単に言えなかった。

「ありがとう」と言っていただいたが、こちらこそ同じ言葉を、力強く困難に立ち向かう姿を見せてくださって「ありがとうございます。」

盛岡より

先日久しぶりにキヨシさん電話で話した。
この間お出来事に本当に胸を痛めておられる様子、その心根の優しさにこちらが泣いてしまいそうだった。

震災当日、仙台に行っていたかもしれないキヨシさん、どういう巡りあわせかこの時期にこうして東北にいるおれ。

まあ、巡り合わせのことばかりは考えてもしかたがない。

今いる盛岡辺りは内陸ということもあり、津波にも遭っていないし町並みもそれなりに普通には見えるが、仙台ではたぶん言葉でも映像でも多分これは伝わらないだろうなと思ったことがあった。

ひとつは、瓦礫。

新聞でもTVでもさんざん報道されたのだろうが、荒涼感というか凄まじさというか、何か空気まで変えてしまったかのような光景は、おそらくその場に立った者にしかわからないのではないか。

そして、もうひとつ。

それは、人々の顔、面差し。

仙台で見た人々の顔は、どれも大きな疲労感をもちろんにじませてはいたが、それ以上に強く、この先の時間を生きていくことへの意志や希望をみなぎらせたそれこそ見たこともないような力感に満ちた表情をうかべていた。

札幌に帰ったらバイーアでゆっくりキヨシさんと話をしてみたい。

明日は、現場の有志で宮古にボランテイアに行く。
日帰りボランテイアだし大した力にはなれないだろうが、今度は何を見、どんな顔たちと出会えるのか。


Twitterでは何度か紹介したが、盛岡についた最初に目を奪われたポスター



そして放射能ではなく、多分野球の神様の気まぐれで巨大化したツバメがやらかした、その巨大な身の丈や腹よりもまだ大きな仕事

06/02のツイートまとめ

100MANACO

解散総選挙なら東北はもう独立国設立した方がいい。
06-02 07:13

05/31のツイートまとめ

100MANACO

芸能人のカラオケ大会みたいなTV 番組って、いつも視聴者なめてる気がする。
05-31 20:29

【毒日スポーツより】先日東北地方に出現した巨大ツバメ、身の丈よりもずっと大きな仕事をした模様。泣けるぜ。 #swallows http://spora.jp/2896/
05-31 12:27

東北の地元紙を読んでいると、これだけ大きな災害に遭遇した方々が、たくましく前を向いている姿に胸を打たれることがしばしばある。人は、強いのだと、あらためて教えられる。私たちもまた、困難に直面したときに彼らに恥じずにいられるように強くあらねば、と心から思う。
05-31 07:08

百眼読書録
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