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ひとつまなこ 4

キヨシを宿に送って帰る車の中

「猪ちゃん」
「ん?」
「病院の看護婦さん、みんな若いこばっかりだったねぇ」
( ̄毳 ̄#)-~~…こいつ…。
「見えてないクセに何言ってんだよ。おばちゃんばかりだったぜ」
「そうかぁ?」

キヨシは翌日、他の帰宅組と一緒に帰って行った。普段身勝手でマイペースのおっさんが、今回ばかりは何度もおれに礼を言い、失笑させられた。

その日、宿の都合でキヨシのいた部屋に移ったら、冷蔵庫に賞味期限切れの納豆と豆腐が残っていた。

キヨシの話しはとりあえずコレでオシマイ。
おれはもう少しだけこっちで仕事してかねばならない。

多少微妙な表現もあったかもしれないが、ちゃんと読んでいただけばわかる通り「差別的な意図」など一切ない。

ひとつまなこ 3

待ち時間の間に視力の検査やら何やら済ませて、前回も面倒を見てくれた看護師さんに案内され、医師の机に。

「視力は前に◎◎病院で測ったくらいまで回復しています。眼圧も同じくらいに戻ってます」

「まだ内出血で確認できない部分もありますが、現時点で眼球破裂に関しては『否定的』です」

まわりくどい言い方だが、どうやらキヨシにもわかったらしい。
今度はキヨシが安心して緊張が解ける音が聞こえた気がしたよ。

「札幌に帰ってかかりつけの眼科に通院されて治療なさるなら、それがいいでしょう」

看護師さんが「よかったですねぇ」と優しく声をかけてくれた時、キヨシがうつ向いて眼を拭いだした。

もらい泣きしそうになりつつ、心から礼を言う。
何せ一緒になって手放しで喜んでいる余裕はまだないのだ。
支払いの件やら、会社のへの連絡。もちろんキヨシに「いい気になってビールなんか飲んだらあかんぞっ」と釘もささなきゃならん。

会計を済ませて、調剤薬局で薬を買って車に戻った時キヨシが財布から2千円取りだし「猪ちゃん、これ少ないけどいろいろ世話になったから…」と押しつけてきた。
かわいいトコあるじゃん。
続く?

ひとつまなこ 2

二日後、病院へ連れて行くために朝、キヨシの部屋へ。

部屋の外で聞こえる湯沸かし機の音。
《( ̄毳 ̄#)-~~ こいつ朝からシャワー浴びてやがる。まぁ…気持ちはわかるが》

待つ。

30分。

長くないか?ロクに見えないのに風呂場でコケて蹲ってたりしないか心配になり声をかけると
「え?もう来たの?」
《( ̄毳 ̄;)-~~ メンタマにシャンプーさしてやろうか》

自分で室内歩きまわり、シャワーすら浴びられる程にはよくなったらしく、少し安心しつつ病院へ。
朝の大学病院。当然混んでいる。
予約のリストがモニターで見られる仕組み。

ひぃふぅみ……成程、1人の眼科医が30分に7人の患者の予約を持っていらっしゃるワケですな。計算どーりに1人の患者につき4分の診察時間。

ではなかったコトには少し安心したが、9時台2番目の予約のキヨシが診察室に呼ばれたのは、10時半をまわった頃。

つきそいのおれはニッカンス◎ーツと日★経済新聞(この伏せ字、意味をなしてる?)を競馬欄以外読み終え、ダルビッシュのデビュー戦の記事をもう一度読み返し。
橋梁談合やら何やら他にもいろいろ読み返した頃、やっとキヨシがよばれたのだが、また続く。

ひとつまなこ 1

現場の同僚、キヨシ。まぁ60近いおっさんなのだが、昔片目を視力を失い早い話が失明ね。残りの片目には白内障の治療で眼内レンズ、という見た目にはわからないが実はサイボーグ。

そのキヨシが器用なんだか無器用なんだか、転んで「いい方の」目をぶつけた。内出血。

「ボヤけて何も見えない」これはエマージェンシーだぜ。てコトで病院へ。出張先のこと、保険証もない。大学病院、次々と検査。視力(わざわざ失明してる方も)、エコー、CTスキャンまで。こりは…( ̄毳 ̄;)-~~
診察費ぢゅうまん越えるのではないか?

医者曰く「眼圧」が通常の1/3以下で、眼球破裂の恐れがあるとか。
隣でキヨシの固まる音が聞こえた気がした。

散々脅かされて入院、手術の「心の準備」させられ、検査の結果を待つことしばし。

結局

「内出血で眼球奥がよく見えないのでわからない」#

まぁすぐに切開して見る程の緊急性はないが、「もしも」眼球破裂だったら、視力が戻らない可能性が高い。と、シビアで残酷な所見を聞かされ、(もいっぺんキヨシが固まる音が聞こえた)二日後の再診を予約して、その日は退散した。心配した診察費は、6万ほどだった。

(続く)

この夏のニュースポーツっ。

20050606232704
「ビーチバレー」や「ビーチサッカー」はもう流行遅れだっ。

今年は「ビーチ相撲」が来るっ。

……多分。
( ̄毳 ̄)-~~

EVERGREEN 1

東京在住の最後の2、3年、何かにつけ通ったのが新宿御苑の温室だった。今回の滞在もあと10日ほどになり、やはり一度あそこの植物たちに会いに行くコトにした。

北方人の憧れか、遠い祖先の記憶なのか、南洋の植物の妖しいフォルムには惹かれずにおれない。
いつも庭園の園芸種の薔薇だの何だのには眼もくれず、カメラ握りしめて温室ばかりを巡りながら何時間も過ごしていた。

もちろん新宿なら出陣前の腹ごしらえは、お馴染?「B」
ジャーマンブランチ。パン、パテ、ハムがそれぞれ二種類、ザウアクラウト。ビールでもコーヒーでもイケる。
このパテがもう…泣けそうに旨い。
来週もう一度来れるかなぁ?
来る度に名残り惜しい気持ちがつのるが、さて、出かけよう。あいにく引かれる後ろ髪は持ち合わせていない。
百眼読書録
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